在校生Voice
2020年4月入学

長野 千太郎さん

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〈2021年、起業へ。〉好きなことを形にしていく長野千太郎さん

この大学に入ったキッカケを教えてください

高校3年生の時、知り合いから東京にiUという大学ができる。と紹介されたのがキッカケでした。当時はSFC(慶応義塾大学 湘南藤沢キャンパス)を志望していたので、iUには似たような雰囲気を感じつつも、iUの開学が1年後ということもあって特に気にしていませんでした。しかし浪人生になって、高校生の頃から面白い大学を探していたこともあり、iUを進学先として考え始めたんです。
iUに入学をしようと思ったのは、「起業にチャレンジする」という理念への共感以上に、“一期生”ということに強く惹かれた点です。
iUは新設大学だから文化や固定概念がない。だからこそ、自分のやりたいことを受け入れてくれ、文化を創っていけると思い、入学を決意しました。

実際に入学してからのiUの印象を教えてください。

iUのいいところは、学生が「サービスをつくる」「事業をする」「起業をする」という話をしたときに、同級生も大学職員、連携企業の方も受け入れる姿勢を持ってくれているところです。
事業の構想を話したときに、しっかり話を聞いてくれるのはもちろん、「こうしたらどうか?」と改善案を出してくれたりと、新しいことをするのがごく自然に捉えている人が多いと思います。

iUは開学したばかりの大学なので、1期生の自分たちが主体となって取り組みたいことをどんどん増やしていくことができると思っています。
それを実現するため、現在、10人程度の学生と一緒に大学を内部から変えるプロジェクトを進行中なのですが、このプロジェクトはもしかすると大学側になんらかの影響を与えてしまうかもしれません。
ですが、このプロジェクトを大学側にプレゼンした際「学生がやりたいこと」として受け入れてくれ、すごいな。と思っています。

起業したと伺いました。事業内容についてお聞かせください。

紙の本を貸し借りするサブスクサービス『ホンタビ』のリリースに向けてチームをつくって動いています。
このサービスでは、借りる側には新たな本との出会い、貸す側には借りた人が読んだ感想を共有することができます。一見、貸す側にはメリットがないと思われますが、愛読書に対して他の方の感想を聞くことで、新たな視点で読み返すことができるので、本好きにはきっと喜ばれると思っています。

このサービスのアイデアを思いついたのは、僕自身が本を買うお金がなかったからでした。 昔から本を読むことが好きでしたが、膨大な冊数を読むため、お金がついていかない。そこで友達がすすめてくれた本を借りたり、図書館で本を読むことが多かったんです。その時、誰かにオススメだよ。と教えてもらうと、たった「1冊」の本が、様々な捉え方を含んだ本になること。これが素晴らしいと思っていたことからです。
この体験をベースに事業としての構想を始めたのは昨年(2020年)7月頃で、大勢の方にヒアリングを行いながらサービスを具体化し、システムの構築・整備をしてきました。

ちなみに、メインエンジニアを務めているのは、iUの入試を受けた後、試験会場の外で誰か面白い人いないかな?と思って、話しかけたうちの一人です。彼は元々プログラミングが得意でしたが、ホンタビの構想を話したときに面白い!と参加してくれ、これまで使っていたプログラミング言語とは異なる新しい言語をイチから勉強しなおし、システム構築を担当してくれています。

サービススタートにむけ動き出していますが、事業登記は2021年1月以降に予定しています。並行してホンタビ以外とは別の事業も計画して動いているので毎日忙しいですね。
実は、僕が主演のドキュメンタリー映画の制作が決定し、今年から撮影開始される予定ですので、その様子をお見せできるかもしれません。

これからチャレンジしたいことを教えてください

他には個人的にはiU内でもっと事業を展開していけたらなと考えています。
学内で新たなサービスをスタートし、学生1人1人が事業を展開できるようにしていきたいです。学生がたちあげた企業同士、お互いが得意とする部分やリソースを共有しながら遂行できたらよいなと考えています。

他にも、2期生のためのプログラミングスクールを開設して、IT教育を充実させていきたいと考えています。
ホンタビも他のプロジェクトも、多くの収益が出る想定ではありませんが、今は自分が満足するアクションを取り続けたいです。

長野さんはどのような方にiUに来てほしいですか?

成長したいと意思を持っている人、楽しみながら熱量を注げる人に来てほしいです。
iUは一般的な“大学生になる”というイメージとは異なる大学だと思うので、受け身になりがちな方や、将来について考え自ら行動することに躊躇してしまいがちな方は、iUに通うのはかなり苦戦するかなと思います。

もちろん、表立って活動したくない方でも、誰かを支えたいという意思を持っているなど、前向きに将来を考えている方にはiUが合っていると思います。
全員が社長になる必要はなく、本気で取り組むことができるなら大丈夫です。僕も1人だけでは何もできないので、熱量がある人と一緒に仕事をしたいと思っています。つまらないことを頑張って進めるのではなく、自分の興味があるジャンルに手を出して面白いことを気ままにやってください。
個人的には、夢想家に来てほしいです。『どこでもドア』を本気で作りたい!と思っているような方に来てほしいです。現実のスケールに収まる人ではなく、ぶっ飛んだ夢を見て、それを本気でやろうとしている人と一緒にiUを盛り上げていきたいです。ぜひプランを持って本学に来てください。そして大学で、自分のやりたいことの解像度を上げてみてください。

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