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“日本一早いヒット商品番付2023” ゲームやベースボールなどNEWステージに変わった商品が話題に

iU(東京都墨田区、学長 中村伊知哉、http://www.i-u.ac.jp)の「すみだヒット商品研究会」(代表・富澤豊 教授、https://sites.google.com/i-u.ac.jp/shri/top)は、今年のヒット商品を発表しました。
2023年はエンタメ業界に大ヒット作が多く、また、そのジャンルを楽しむステージを根本から変えたような「NEWステージ商品」が話題となったことが、2023年のヒットを象徴するできごとといえます。個人の嗜好が多様化し、普通の商品の延長線上に大ヒットは生まれにくい時代になったという見方もできます。「すみだヒット商品研究会」では、世の中の最新の動きをこれからも観察・分析してまいります。

NEWステージ商品ベスト5


ゲーム・エンタテイメント NEWステージ
ベースボール NEWステージ
コラボ商品 NEWステージ
無人販売 NEWステージ
スタジオ・ジブリ NEWステージ

今年のヒット商品ベスト5


ChatGPT
アニメ「推しの子」/YOASOBI
映画「THE FIRST SLAM DUNK」
chocoZAP(チョコザップ)
「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム」

【NEWステージ商品ベスト5】

1. ゲーム・エンタテイメント NEWステージ
映画「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」は、ゲームの世界が映画でも成立することを証明。日本の興行収入は139億円を突破(2023年9月24日現在、CINEMAランキング通信調べ)。海外の興行収入も10億ドルを超える大ヒット。米国のライアットゲームズが開発・運営するファーストパーソン・シューティングゲーム(FPS)の「VALORANT(ヴァロラント)」は、今年6月千葉で世界大会が開かれ、合計3万7000人が観戦に訪れた。プレーヤーとしても観客としてもゲーム(eSports)が成立することを示した。
Vtuberによるゲーム配信は一般的なものとなり、子どもから大人まで楽しめる「ポケモン」の世界大会が初めて日本で開かれるなど、これまでのゲームの楽しみ方に新しい展開が加わった。

2. ベースボール NEWステージ

世界の二刀流大谷翔平選手によって野球の本場アメリカを倒して3大会ぶり3度目の世界一に。大谷翔平は今季、世界最高峰のMLB(メジャーリーグベースボール)で投打どちらもトップクラスの成績を残し、日本人初の本塁打王を獲得。その活躍はMLB選手の常識をも変え、MLB予備軍の選手たちに二刀流を目指す選手が現れている。パワーを求められる本塁打と、スピードが必要な盗塁で、それぞれ40本塁打、70盗塁を達成したロナルド・アクーニャ選手のような選手も増えつつある。今年から導入されたピッチクロックにより、試合時間が30分近く短縮したことにより、試合展開もスピードアップ。
夏の甲子園では給水タイムが導入。本年度から延長試合は10回以降がタイブレーク制になり、酷暑を避けた試合時間の変更も真剣に検討が始まる。高校生の部活動の頂点といえる甲子園で、美学より現実を優先する時代に変化。

3. コラボ商品 NEWステージ

今年5月に、全国のセブン-イレブン限定で発売された、ヒカキンと日清食品のコラボ商品「みそきん」。濃厚味噌ラーメンと濃厚味噌メシの2種類ある。完売する店舗が続出し、300円程度の商品が1000円以上で転売される事態も発生。これまでのタレントとは少し違う日本を代表するYouTuberと、食品メーカートップがコラボして大ヒット。販売数量が見込めるのであれば、テレビに登場する芸能人である必要はないことを証明。プロの芸能人ではないインフルエンサーと呼ばれる層に、ますます注目が集まることは確実。

4. 無人販売 NEWステージ

自販機天国と呼ばれる日本に、餃子や肉の無人販売所が乱立。ICT技術の発展により、駅ナカ店舗の無人化も確実に増えてきた。ウイルス禍の影響により、接触のない売場としての自販機も見直され、ラーメンやちゃんぽんなど多様化が進んだ。ゲームセンター集客の目玉でもあったクレーンゲームが下火となり、代わって確実に何かがもらえるガチャへと転換。ローコストで設置ができることから、ゲームセンター以外の場所にも展開が始まる。電子マネーが使えるガチャも登場し、両替の手間も不要となる。

5. スタジオ・ジブリ NEWステージ

引退宣言をしていた宮崎駿監督の映画「君たちはどう生きるか」は、これまでとは一変して、事前の宣伝ゼロが話題になった。それでも82.5億円の興行収入(CINEMAランキング通信調べ)を獲得。ジブリパーク(愛知県長久手市)の本格稼働(開業は2022年11月)とともに、今年9月、日本テレビ傘下に入ることが発表され、日本を代表するエンタメの事業継承がいよいよ始まる。

【今年のヒット商品ベスト5】

1. ChatGPT
言わずと知れた生成AIの世界的な流れを一気に変えた代表格。対話から導き出される文章の自然さに圧倒された。

2. アニメ「推しの子」/YOASOBI
2020年連載開始の、赤坂アカ原作、横槍メンゴ作画の転生もののジャンルに分類される漫画をもととするアニメ。2023年4月から6月までTOKYO MXなどで放送。AyaseとikuraからなるユニットYOASOBIが歌う主題歌「アイドル」が6月に、米国ビルボード・グローバル・チャートで日本語楽曲史上初の1位を獲得したことも話題に。

3. 映画「THE FIRST SLAM DUNK」
1990年から1996年にかけて週刊少年ジャンプにて連載された漫画「SLAM DUNK」のアニメ映画。2022年12月公開。興行収入157億円の大ヒット(CINEMAランキング通信調べ)。日本のみならず、韓国・中国などアジア各国でも大人気となりブームを巻き起こす。

4. chocoZAP(チョコザップ)
RIZAP株式会社が運営する新業態携帯のジム。月額利用料を3000円程度に抑え、その名の通り、ちょこっとだけ身体を動かすだけでも利用できることが受けて大ヒット。2022年7月の事業開始以来、1年で全国1000店舗以上を展開。会員数も80万人を突破。

5. 「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム」
2023年5月発売のNintendo Switch向けソフト。2017年に発売された「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」の続編ということもあり、発売前から話題に。発売当日有給休暇を申請するオトナが続出したともいわれる。発売から3日間で日本国内販売本数224万本、世界累計販売本数は1000万本を突破した。


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