News

プレスリリース

iU生・寺﨑優葵さんが情報処理推進機構「未踏IT人材発掘・育成事業」に採択

iU(東京都墨田区、学長 中村伊知哉、http://www.i-u.ac.jp、以下「iU」)の学生、寺﨑優葵(2年生)さんの参加するプロジェクト『五感情報を記録・共有するセンサリーマップの開発』が、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)の2023年度未踏IT人材発掘・育成事業に採択されました。

プロジェクト概要

本プロジェクトでは、感覚過敏などの感覚特性によって外出に課題がある人々の外出、移動、買い物、レジャーなどをサポートするセンサリーマップを開発する。

感覚過敏とは、視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚などの諸感覚が過敏になっていて日常生活に困難さを抱えた状態である。感覚過敏は、発達障害(特に自閉症スペクトラム)に多く見られる症状であるが、うつ病やPTSDなどの精神疾患、自律神経失調症、認知症や高次脳機能障害など後天的にも生じる症状でもある。感覚過敏自体は病名ではなく、これらの障害や疾患の「症状」であるため、一般的には診断されるものではなく、感覚過敏自体の緩和方法も確立されていない。

感覚過敏の課題はたくさんあるが、社会的な部分での問題は、感覚特性によって学校に通えない、就労できない、外出が困難である部分が大きい。感覚過敏がある人は、光や音、匂いなどの刺激で外出に苦労をする。対策として、イヤーマフやノイズキャンセリングイヤホン、サングラスや調光レンズなどを使用するが、刺激のカットは完全ではないため体力消耗が激しくなる。小さな子どもの場合、メルトダウンというパニック状態になり、落ち着くのに数時間かかる場合もある。

本プロジェクトでは感覚過敏の人々の外出の課題にフォーカスし、移動・買い物・レジャーなどのハードルを下げるサービスを開発する。具体的には、地図APIを利用した、特定場所の五感情報をユーザが口コミ形式で投稿でき、誰もがそれを閲覧できるサービスを想定している。手軽にスマートフォンで外出先の感覚情報を見られるようにすることで、感覚過敏の人々がその場所に行く際の心構えや対策、あるいは回避ルートを考えることができるようにする。また、センサリールームやカームダウンスペースなどの、感覚刺激が少ない落ち着けるスポット情報も表示できるようにする。

詳細は以下URLをご確認ください。
https://www.ipa.go.jp/jinzai/mitou/it/2023/gaiyou_in-1.html

寺﨑優葵さんのコメント

この度、プロジェクトメンバー2人共に、IPA未踏ITに採択していただくことができました。
私たちのプロジェクトでは、感覚過敏の方の外出をサポートするためのセンサリーマップの開発に取り組みます。担当していただく稲見PMや他のPMの方にアドバイスをいただきながら、一生懸命プロジェクトを進めていきたいと思っています!センサリーマップPJぜひ応援よろしくお願いします!


本ニュースリリースはこちらからダウンロードできます。

資料ダウンロード

本件に関するお問い合わせは、下記よりご連絡をお願いいたします。

お問い合わせはこちら

この記事をシェアする