トピックス在学生・保護者の方対象者別
2021年度後期授業 イノベーションプロジェクト優勝チームにインタビューしてみた!<1年生の部>
1年次から起業するための知識やスキルを学び、さらに「ビジネス」「ICT」「英語」の学びで得た知識やスキルを掛け合わせて、自分が考えたアイデアを実現していく4年間必修授業『イノベーションプロジェクト』(通称:イノプロ)。
与えられたテーマに沿って、チームでアイデアを出し合い、ビジネスプランを構築。優秀なビジネスプランに選ばれたチームは、最終発表会へと進み、そこで社会で活躍する起業家、投資家といったビジネスパーソンへプレゼンテーションを実施。ビジネスプランへの評価、アドバイスをいただくものです。
今回、1年生の部で優勝した学生たちに感想などをお伺いしました。
<1年生の部・優勝チーム>
・志村ホールディングス(鈴木結心、中村悠飛、三輪親右、栁泰登)
※なお、今回発表されたビジネスプランは、今後、事業化の可能性もあるため詳細の記載をひかえさせていただきます。
―前期・後期の連続優勝おめでとうございます。連続優勝を勝ち取ったことで、見える景色は変わりましたか?
中村)見える景色は変わっていませんね。実は、発表したビジネスプランを事業化するために準備していますが、授業の時からしっかりと役割を決めて各々が効率も考えながら、着実に取り組んでいたこともあり、急に見えるものや行動が変わったわけではないということかな。と思っています。
―しっかりとした役割分担がなされていたとのことですが、チームが構成される前からそれはわかっていたのでしょうか?
中村)私たちのクラスではイノプロのチーム分けは、先生がランダムに割り振ったもので、興味や適性などを見られることもなくという分け方です。
三輪)前期は完全ランダムに決められていて、後期はチーム変更を希望するかのアンケートが取られ、私たちは「変更しない」という選択をとったため、1年間同じメンバーで取り組みました。
中村)チーム分けされた後、最初に自分のできることを各々が出し、担当を決めていきました。
私は、原稿・スライドの作成を主に行い、三輪さんはプレゼンターを担当、アイデアをビジネスプランとして形づくるためのブラッシュアップや、実務・総務・財務的な部分を栁さん、鈴木さんが担当してくれました。もちろんこの役割に加え、それぞれいろんなアイデア、意見を出し合うという形ですね。
三輪)前期に構成されたチームですが、当初はそれぞれできることがわからないので、得意分野から実際の活動を通して、役割が確定していったという感じです。
インタビュアー)ランダムに選ばれた中で、それぞれの強みが違いバランスのよいチームになったというのはラッキーだったと感じますか?
全員)チーム構成について、運がよかったと思います。
―イノプロで発表したビジネスプランを事業化するため、i株式会社に対し出資希望のプレゼンテーションを行ったと聞きました。結果はいかがでしたか?
三輪)ビジネスプランは違うものの、同じ分野で2回チャレンジしました。
昨年8月に、前期優勝した時のビジネスプランでチャレンジ。ただ入学してすぐということもあり、「イノベーション=革命」「おもしろいよね!」という考えだけで作り、提案したため実現性を問われました。
そして、後期に入ってビジネスプランを考える際、もっと実現性のあるものにしよう!と考え授業で学んだ手法を使いながら立案したプランで優勝。そのプランをもって5月に2回目のプレゼンにチャレンジしました。少し修正を加えるよう提案されたので、今はその対応を行っています。
―前期はオンライン授業の中、どういった過程でビジネスプランの作成に至ったのかを教えてください。
中村)私がこれまで体験したことのないVRゲームを三輪さんがしていて、一緒に遊ぶようになっていきました。
柳)遊びながらメンバーのことを知ることのできるツールでしたね。
おすすめされたものをどんどん試し、どんどん仲良くなる。
三輪)コロナ禍だったということもあり、バーチャルという環境が仲良くなる最適な場だったと思います。遊びを通して価値観が近いこともわかり、同じものを楽しめるメンバーだというのがわかっていきました。
中村)バーチャルを全員が体験し楽しめたことで、この分野のビジネスプランを考えよう!となったんです。
インタビュアー)では、すんなり取り組む分野が決まったということですか?
中村)いえ!意見のバトルはめちゃめちゃありましたね。遊びながらビジネスプランを考える中で、もし本当にビジネスにするなら、これはいい!これはダメだ!といったことを遠慮なく意見を言おう!と最初からみんなで話していたので、建設的な議論をすることができました。しっかりと意見を出し合い、考えることのできるチームだったので、解散の危機!といったことはありませんでした。
とはいえ、前期は決勝(最終発表)を目指していませんでしたね。授業だし、という感じです。
柳)前期は3位でいいと思ってました。最終発表の日が夏休みの日に食い込むので、夏休みが減っちゃうと思って笑
三輪)最終発表に進むことを目指していませんでしたが、クラス内での発表が何度もあるので、結果何度もブラッシュアップすることとなり、自然とよいビジネスプランになり、優勝できたんだと思います。
中村)優勝できた前期のプランや動きから後期も継続してステップを踏みながら進められたので苦しい!という場面はありませんでしたね。
―前期優勝し、後期も同じメンバーで挑戦することでプレッシャーなどありませんでしたか?
三輪)とにかく練習をしましたね。動きや抑揚などを台本に書きこんで何度も練習をしました。
中村)僕はプレゼンターではなかったですが、何かの時のために練習をしていました。あまり得意ではない英語でのプレゼンテーションということで、自分自身、不安に感じないくらいまでに何度も練習、しかも本番に近い環境で練習しました。その練習が功を奏し、後期は急遽プレゼンターをすることになったので練習しておいてよかったです。
鈴木)本番に近い環境というのは、栁さんがプレゼンテーション会場となるiU Hallをバーチャルで作ってくれてその中で練習ができたんです。
柳)実際の場を模したVR空間の場を作って練習してもらおうと、3時間ほどで作成しました。
中村)そうなんです。VR空間で通し練習を何度もやったり、練習時に録音しておいた音声をメンバーに送ってどうしたらもっと良くなるのか?とアドバイスをたくさんもらいました。失敗を恥ずかしい!と思わないメンバーだったので、安心して取り組めましたね。
鈴木)私は主にダメ出し担当でした。三輪さん、中村さんは0から1を創る人ですが、私にはそれができない。でも1から10にすることはできるんじゃないかと思い、その役割に注力していましたね。この経験を通じて、意見を出し、どんどんビジネスプランを形にしたり、ブラッシュアップしていくのはとても得意だと思いました。
三輪)私と中村さんは理想を言えるんです。アイデアをどんどん出す。
中村)そしてその理想を形にしていってくれる鈴木さん。鈴木さんがいないと本当に困ります。栁さんは、全体のスケジュール管理や調整事など行ってくれて、栁さんがいないと予定を組んで進めていくのは難しかったとおもいます。
―得意分野の異なるメンバーが集まり、それぞれがその得意なことを発揮できた1年だったと思います。2年生になってさらなるパワーアップが期待されます。
中村)1年生の頃は、準備を重ねたとは言っても、徹夜することもありました。すごく非効率だったので、2年生ではもっとスケジュールなど考えて動きたいですね。無理かもしれないけど、でも頑張ります。
三輪)1年生の頃はオンライン授業が中心だったので、いろいろと無理ができたと思います。ですが2年生からはオフライン授業となり、通学時間なども考えると難しい場面が増えるかなと思います。
でも、絶対優勝しなくちゃいけないと思っています。
鈴木)2年生のチームは、昨年2位だったチームからメンバーを引き入れてより強いチームにしたので、もっと頑張ろうと思っています。
柳)私は2年生になってこのチームから抜けました。1年間このメンバーでやり続けたことで新しい世界に飛び出そうと思い、決意したんです。新しいチームで頑張ります!
―では最後に今後の展望を教えてください。
中村)イノプロから生まれたビジネスプランを事業化し、うまく回していきたいと思っています。未知の世界ですが、「自分たちが実現したい世界」に踏み込むので、不安ですが楽しみながら成功させたい!と思ってます。まずは「やる」ことに集中したいと思います。
鈴木)事業化するにあたり大きなお金を動かすことになります。見たことのない金額を前に、何度も計算し、勉強し、計算を繰り返しています。その先にある「事業の成功」に向けて頑張るのみだと思っています。
三輪)1年生の時は自分の趣味から派生したビジネスプランで、さらにそれを事業化する動きを取っていますが、2年生となった今は新しい何かを探し、チャレンジしていきたいと思います。
柳)私は新しくやってみたいことを見つけたので、そちらに注力する1年にしたいと思います。事業化も具体的に検討しているので、どんどん動いてプランをブラッシュアップしていきたいと思います。
イノベーションプロジェクトの模擬授業を体験できるオープンキャンパスを開催いたします。