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2021年度後期授業 イノベーションプロジェクト優勝チームにインタビューしてみた!
1年次から起業するための知識やスキルを学び、さらに「ビジネス」「ICT」「英語」の学びで得た知識やスキルを掛け合わせて、自分が考えたアイデアを実現していく4年間必修授業『イノベーションプロジェクト』(通称:イノプロ)。
与えられたテーマに沿って、チームでアイデアを出し合い、ビジネスプランを構築。優秀なビジネスプランに選ばれたチームは、最終発表会へと進み、そこで社会で活躍する起業家、投資家といったビジネスパーソンへプレゼンテーションを実施。ビジネスプランへの評価、アドバイスをいただくものです。
今回、2年生の部で優勝した学生たちに感想などをお伺いしました。
<2年生の部・優勝チーム>
・Qlion(池本太郎、松山快、韓明秀、郷津遼、川﨑優有馬)
※なお、今回発表されたビジネスプランは、今後、事業化の可能性もあるため詳細の記載をひかえさせていただきます。
―優勝おめでとうございます。感想を聞かせてください。
韓)実は・・・・優勝すると思っていました。その理由は、準備段階から様々な人に相談、アドバイスをいただき、考え、検証し、プレゼンの練習も何度も行い、“完璧”だと思える準備をしてきたからです。
―すごい!クラス内発表で選ばれ、最終発表会まで期間は短いと思うのですが。
池本)クラス内発表から最終発表会まで、約2週間程度しか時間がありませんでした。その期間はほぼ毎日打ち合わせをしていましたね。プレゼンは英語で行うので、英訳に時間をかけるのはもちろん、英語教員の阿部川さんに英語の使い方や、プレゼン時間のわずか4分間で審査員に伝える方法などを教えてもらいつつ、何度もアドバイスをいただきました。パワーポイントでの見せ方などのアドバイスもいただき、その都度手を加え、完璧だと思えるものを準備しました。
―当日を迎えるまでかなり熱心にご準備されていたんですね!
池本)このビジネスプランに着手したのは11月初めの頃ですが、当時から事業化を目指していたので、メンバー全員がその覚悟をもって挑んだということも大きなポイントだと思っています。実はチームメンバーは、性格診断を行いその結果からランダムに組まれるものなので、仲のよい人たちと組めるわけではないんです。ただ診断結果などをもとにそれぞれの強みを活かした役割分担ができ、そしてメンバー全員が担当する役割を超えるチカラを発揮し取り組んだことも、結果につながったと思います。
―それぞれが責任をもって取り組み、+αの力を発揮したということですね。これまでイノプロでのプレゼンとしては、1年次の前期・後期で2回、2年次前期に1回。取り組んだと思いますが、これまでと異なることはありましたか?
池本)僕はこれまでのイノプロでは「仮説を立て、検証する」というプロセスを取っていませんでした。ですが、今回は会社に伺ったり現場に行って観察したり、ヒアリングを行うなどを重ねました。実際にアルバイトもしてみました。こういった経験を通じ、自分たちのプランを検証することで難しいことや、ブラッシュアップポイントを見つけられたのは、とてもよい時間になったと思います。
韓)とにかくいろんな人と話をして、意見やアドバイスをもらいました。肯定的な意見は6割程度だったでしょうか。4割程度は、「●●に変えたほうがいいのでは?」といった意見でした。様々なご意見をいただけたのは、とても楽しかったですね。
松山)チームメンバーだけで話をしていたときは机上の空論だったかもしれませんが、実際に経験したことで、工夫したほうがよいこと、改善点などを考えることができ、より現実的なプランへと進めるための議論ができたことはよかったと思います。
郷津)僕もいろんな方とお話をし、フィードバックをもらえたことは貴重な体験だったと思います。チームだけでは見えない視点をいろいろいただき、気づきをもらえたのは貴重な時間でした。
川崎)僕は今、福岡に住んでいるので、週に1度の登校日にしか、チームメンバーとリアルで会う機会がなかったんです。ですが、チームメンバーが実際に検証したことやヒアリングしたことを共有してくれていました。その共有してくれたことに対し、自分なりの考えや疑問を出し、それらについてチームで考え、さらにプランをブラッシュアップする。僕が体験できないことをチームメンバーを通じて知る機会を得られたのは楽しかったし、これまで以上に、考え、次のアクションへとつなげられる機会があったと思います。
―実体験を通して、見えてくる課題や進むべき方向性が定まったといった感じですね。ビジネスプランの策定も大変だったと思いますが、他に難しかった、苦労した点はありますか?
韓)ビジネスプラン自体が、「いい」と思えるものであるのはもちろんですが、どう伝えるか。そのためにどういう資料をつくるのか。これが大変でした。資料をつくる経験が少なかったので、いろんな人に聞いたりアドバイスをいただいたりしながら作りました。
郷津)僕と韓くんが資料を手分けしてつくり、全員で意見を出しながら全体をまとめ、川崎くんがさらに見やすさ・伝わりやすさを追求した作りにしてくれました。分担しながらも全員の意見などを取り入れた資料が出来上がったんです。
川崎)僕はロゴデザインも担当しました。みんなが納得できるようなインパクトがありつつも、シンプルなデザインになるよう意識しました。デザイン経験がなかったので難しい面もありました。でも、みんなが頑張っているから、自分も頑張ろう!と思い制作したんです。
郷津)川崎くんがつくったロゴを初めてみたとき、拍手が沸いたくらいに素晴らしいデザインでした!
松山)今回発表者として登壇することになったんですが、自分は英語で話すことが上手ではないんです。しかもプレゼンとなるとただ原稿を読むのではなく、相手に伝わるように発表しなくてはいけない。だからイントネーションにも注意を払い、海外のプレゼン動画を何度も見て勉強しました。そのおかげか当日は審査員の目を見て話すことができて、大変だったけどよかったなと思っています。
韓)発表を松山くんと行うことになり、練習を20~30回はしたと思います。僕は本番前に緊張し、いざ始まると緊張しなくなるので、今回は自分たちの熱意が審査員に伝わるよう緊張しよう!と頑張りました。そして適当に発表するのではなく、ちゃんと熱意を伝えたいと思っていたので、それが達成できてよかったです。
松山)僕もこれだけやってきたんだ!頑張ったんだ!という思いを出したかったので、審査員に伝わってよかったと思います。そして、当日の動画を見返したとき、プレゼンテーションの操作をしてくれた郷津くん、川崎くんの二人の完璧な間の作り方が素晴らしかったと思っています。
池本)僕は最終発表会の運営スタッフをしていたので、発表に携わることはできませんでしたが、本当に素晴らしい発表になったと思います。とにかく全員で頑張ったと思います。
―チームワークと、みんなの思いの強さを感じ、優勝はなるべくしてなったのかなと、私も思いました。発表後、投資家の方から声をかけられていましたね。今後の展望と個人の目標をお聞かせください。
全員)事業化については、絶賛考え中です!3年生は約4ヵ月間の企業インターンシップがありますし、それぞれの活動があるので、これから考えていきたいと思います。
川崎)僕は福岡で会社を立ち上げたので、まずはその事業を安定化させたいと思っています。そしてインターンシップに時間と力を注ぎ頑張りたいですね。
松山)イノプロを通じて積極的にアクションを起こせるようになったと思うので、そういった面を伸ばしてチャレンジしたいと思います。
郷津)約4ヵ月間の企業インターンシップを頑張りたいと思います!
韓)いままでと同じように挑み続けたい。自分のやりたいことをやっていきたいと思います。
池本)これまで通り、チャレンジし続けたいです。今は発言力や発信力のある人たちが注目されがちですが、iUには様々な強みをもった学生が多くいるので、そういった学生が強みを発揮できるような場を作りたいと思っています。あと、卒業までの残り2年で、iUの中の課題を解決して、iUを変えたいと思っています。いろんな課題に対し、多くの人と対話を重ねることでの関わりを持ち、いい大学にしていきたいです。
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