福島翔和さん(2024年3月卒業)
自己紹介をお願いします
株式会社推しメーターの代表取締役の福島翔和と申します。
今年iUを卒業したばかりの22歳です。就職ではなく、少しチャレンジして起業という道を選びました。
事業内容を教えてください。
大きく分けて3つあります。
1つ目が自社開発の推し活アプリです。『推しマップ』という、特に20代女性をターゲットにした、推し活の情報が集まるSNSを作っています。
自分の行った推し活を他のユーザーに共有できるサービスです。
2つ目が、eスポーツチームです。レインボーシックスシージをメインとするeスポーツチーム『バイト(チーム名)』を所持していて、選手たちと一緒に世界を目指しています。今までに日本の大会で3位になった実績があります。国内で2位以内に入れば世界に行くことができるので、今後も世界を目指して行きたいです。
3つ目は、Vtuberのバーチャルアバターの制作、コンテンツ制作、運用の総合的なサポートです。
主に企業向けに制作を行っています。例えば、「新卒採用の説明をVtuberが行うのはどうか」と企業に提案したり、転職活動のキャリアサポートをVtuberが行うといったことを、今後挑戦していく予定です。中身はキャリアアドバイザーですが、外見をVtuberにすることで、対人だと相談がしづらいと感じる若い世代のハードルを下げて相談しやすい環境を整えることを目的としています。
このような、様々なエンタメ事業を取り扱っている会社を運営しています。
3つの事業を総括し、知見を組み合わせて企業に向けてコンサルティングのようなお仕事もしています。
直近では、星野リゾート様のBEBという若者向けのブランドの施設に「推し活ルーム」について提案いたしました。そこから星野リゾート様とコラボが実現し、星野リゾート様のメディア向けのプレス発表会に登壇させていただきました!
創業してどのくらいになりますか?
2024年9月28日で、ちょうど2年になります!
こんなに短期間で成果が出せたのはiUのおかげだと思っています。先生たちが多く、応援してもらえる環境があったことが大きかったです。
iUは基本的に、自分がやりたいと言ったことをやらせてくれるので、挑戦する人にとってはもってこいの環境です。
iUでどのような起業サポートを受けましたか?
先生方からいただいていた支援は大きく分けると3つあります。
1つ目は、自分たちが知らないことや知識を教えてくれることです。
2つ目は自分たちだけでは繋がれないような方とのコネクションを作っていただけることです。起業や資金調達の仕方、会社運営のやり方、仲間の集め方など、多岐に渡って実践的なアドバイスをいただきました。
自分が置かれている状況を細かくお伝えしてアドバイスをいただいたり、相談事に対して学外の方を紹介してもらったり、というようなサポートをしていただきました。
3つ目は、精神的なサポートです。「大学生のうちは失敗してもいい」ととにかく言い続けてくれるんです。
正直に言うと、僕は在学中に何回も挫折しかけたことがありました。
会社のお金が全然なくなってしまって、次の月に資金調達できなければ会社が潰れてしまうという状態に陥ってしまったんです。
そんな中で、「会社の経営に向いてないな」と思うこともたくさんありましたが、「今までやってきた努力を見返してみろ。今終わったとしても、もう一回チャレンジできる環境が作れるから」と励ましてくれた先生がいて、すごく心の支えになりました。
「<今>じゃなくて、もっと遠くの<未来>を見続けろ、ビジョンを見続けろ。そこにお金も人も集まってくるよ」とも言ってくれて、その言葉が僕の心を安定させてくれました。
iUでは、起業する以外にどのようなことを学びましたか?
社会に出た時に、何が大切で何を守らなくてはいけないのか、大切なことを全て教えてくれると思います。学ぶ姿勢があれば、社会に出る上で最低限必要なことが必ず分かります。
大切なことが分かっているから、社会に出た時にちゃんと信用してもらえるんだと僕は思います。
iUでの一番の思い出を教えてください。
一番というと難しいのですが、アクセラレーションプログラムというiUで行っている起業家育成のためのプログラムで、出資権を得たことがとても印象的でした。
アクセラでは6か月間のプログラムを受けて、最後は投資家の方にピッチを行います。
そこで投資家の方に見つけてもらい、出資していただいたことが大きな思い出です。
今後、会社をどうしていきたいか教えてください。
僕自身が高校生の時、好きなものにすごく助けられていました。自分自身の居場所が出来たきっかけが、所謂『推し活』だったんです。
なので、そういう風にたくさんの人の居場所をつくるきっかけになるような会社にしていきたいです。
応援する人・される人が合わさって『推し活』だと思っているので、応援する人・される人が溢れる社会にしていくのが目標です。
僕たちの会社もエンタメを通じてユーザーの皆さんを応援する・皆さんに応援されるような会社にしていきたいと思っています。
iUへの入学を検討している高校生に向けてメッセージをお願いします。
高校生には『自分からチャレンジしたい人』と『自分からはチャレンジするのが難しい人』、2種類の人がいると思っています。世の中大半の方は、自分の意志ではなく、流されて勉強をしている人が多いのではないでしょうか。
僕がiUに在学している時は、「チャレンジできる人にiUはお勧めできる」と考えていました。
今思うとそんなことなくて、チャレンジできる人、チャレンジするのが難しい人、どちらにもiUは向いていると僕は思っています。
iUにはチャレンジ出来る環境がある、かつ、自分にはない視点から物事を教えてもらえるので成長できるし、ただただ授業を受けているだけで身につくものがあるんです。
僕は大学1、2年生の時、起業したいと思っていたけど具体的なプランがありませんでした。そんな時に学んだことでも身に着いたこともあるし、今の仕事に活かされていることも沢山あります。
なので、流されやすい人でも着実に力がついているという印象を受けます。
他にも、普通の大学では出席や履修状況の管理は誰もしてくれないですが、iUではイノベーションマネジャー(サポートスタッフ)がクラスに1人ずつ配置されていて、手厚いサポートをしてくれます。とにかく優しいんです。
そういったところが、自分は一人じゃないという安心感を与えてくれるし、それが後々得意を伸ばすことにも繋がるので、僕はすごくありがたかったです。
それ以外にも、iUはアクティブ形式の授業が多く、グループディスカッションで仲間とのコミュニケーションの取り方等も学ぶことが出来るので、どんな人にもiUの学びはすごくお勧めです。