プレスリリース
「放送人の証言」アーカイブプロジェクト スタート
iU 情報経営イノベーション専門職大学(東京都墨田区、学長 中村伊知哉、http://www.i-u.ac.jp)と一般社団法人放送人の会(東京都千代田区、会長 今野 勉、 http://www.hosojin.jp/index.html)は、日本の放送メディア・文化に携わり、日本の放送・映像文化の確立に多大なる功績を残してきた先人たちの生の声を後世に残し、これからのメディア文化の礎とすべく、アーカイブ化事業を立ち上げ、公開手法・検証等の共同研究を行います。
本プロジェクトについて
・大山勝美氏、澤田隆治氏をはじめとする総勢200名強の放送・映像界に多大なる功績を残した方々のインタビュー映像をデジタルで編集・蓄積する
・第一弾として大山勝美氏、澤田隆治氏を含む約30名のインタビュー映像を編集し、You Tubeで公開する
・併せて書き起こした文字ファイルをKindleで公開する
・編集及び公開工程を通じ、その後の公開・利用法を含め、メディア文化に資するための課題を検証・研究する
放送人の証言 主な証言者 (アイウエオ順)
相⽥ 洋 ドキュメンタリー制作者
⽯井 ふく⼦ ドラマプロデューサー
磯村 尚徳 ジャーナリスト キャスター
⼤⼭ 勝美 ドラマプロデューサー 演出家
岡⽥ 太郎 ドラマ演出家
岡本 愛彦 ドラマプロデューサー 演出家
⽥ 英夫 ジャーナリスト キャスター
露⽊ 茂 アナウンサー
加賀美 幸⼦ アナウンサー
兼⾼ かおる 旅⾏作家
⻲淵 昭信 ラジオキャスター
鴨下 信⼀ ドラマ演出家
川⼝ 幹夫 NHK会⻑
熊沢 敦 ラジオプロデューサー ディレクター
今野 勉 テレビディレクター
澤⽥ 隆治 お笑い番組プロデューサー
重延 浩 プロデューサー 制作会社経営者
鈴⽊ 健⼆ アナウンサー 司会者
⽥原総⼀朗 ジャーナリスト 司会者
橋本 佳⼦ ドキュメンタリー制作者
秦 豊 ジャーナリスト
⽇枝 久 放送局経営者
藤倉 修⼀ アナウンサー 司会者
堀川 とんこう ドラマ演出家
村野 賢哉 科学番組解説者
⼭川 静夫 アナウンサー
⼭⽥ 良明 ドラマ演出家
横澤 彪 バラエティプロデューサー
吉⽥ 直哉 ドキュメンタリー ドラマプロデューサー
和⽥ 勉 ドラマ演出家
ほか 全210名(2022年10⽉現在)
⼀般社団法⼈ 放送⼈の会
「放送⼈の会」は、NHK、⺠間放送、プロダクションなどの枠を超えて、番組制作に携わっている⼈・携わっていた⼈、放送メディアおよび放送⽂化に強い関⼼をもつ⼈々が、個⼈として参加している団体です。
放送について考え、放送や放送関連分野に関するさまざまな問題について情報を交換し、発信しています。
「放送⼈」とは以下を表しています。
・放送番組、放送情報、放送広告の企画・制作・編集、その他放送関連事業全般に携わっている⼈、携わったことのある⼈
・放送番組、放送情報、放送広告など広く放送⽂化についての批評・評論・研究活動をしている⼈、あるいは放送産業・放送
技術・放送制度などについての研究活動を⾏っている⼈
■設⽴年⽉︓1997年12⽉(2003年4⽉ ⼀般社団法⼈化)
■会⻑︓今野 勉
■会員数︓221⼈(2020.10.1.現在)
■ホームページ︓http://www.hosojin.jp/index.html
放送⼈の会 のメッセージ
「放送⼈の証⾔」デジタルバージョンの作成にあたって
「放送は⼀つの全体である」
放送は特別なジャンルに特化しない。
様々な分野が混然として⼊り交じり、制作、報道、技術、営業、などなど多様な職種が複雑に⼊り組み相互に刺激しあって成⽴している。そこに流れる情報はストックもあればフローもある。思わぬ相乗効果もあれば、知らぬ間に消えていく様式、⽅法、⼈々がいる。こうした混然とした全体は、論理的あるいは統計的記録ではその全貌をとらえることは出来ない。
「放送は時代と同時進⾏する」
放送という分野は、歴史的な事象を後から体系的に記録するように編年体の歴史を編み上げることは出来ない。同時進⾏する時代、状況の中で、無意識的な体験と意識的挑戦が雑然と記憶される。その記憶を対象化し歴史として語ることが、放送を「歴史」にする。
この「放送」という複雑にして且つ有機的に⼊り組んだ存在を、時間の流れの中から取り出すことにより、「放送」という他の⽂化領域とは明らかに異なる「何か」が⾒えくる。
いま、私たちは「放送⼈の証⾔」を編集しつつ、「放送とは何であったか、そして何であろうとするのか」という問いに向き合っている。
「放送⼈の証⾔」は、放送の創成期からデジタル・インターネットの時代に⾄る現在まで、放送の魅⼒に魅せられた、あるいは悪戦苦闘した⼈たちのオーラルヒストリーである。知られざる体験も珍談奇談もそこにはある。
200⼈を超える証⾔映像が私たちの⼿元にある。
記録として貴重であり、聞いて読んで⾯⽩い。歴史を形成する「証⾔」の編纂に携わることは「放送⼈」である私たちの誇りである。
今回iU という良きパートナーを得て、「放送⼈の証⾔」を広く世に問うことができるのは、凄く嬉しい。ワクワクする。デジタルによる記録保存とその利活⽤により、⽂化としての「放送」の可能性を改めて世に問うことが可能になる。
2025年は放送100年にあたる。先⼈の苦闘を思い返しつつ、今私たちにできることは何かを考えたい。
⼀般社団法⼈ 放送⼈の会 会⻑ 今野 勉
iU学⻑のメッセージ
世界的にも特殊なほど発達した⽇本の放送⽂化。
それを築いた黎明期からの証⾔は国⺠の⽂化資産であり産業資産でもある。
「放送⼈」という誇りあるコミュニティの価値を後世に残し、共有し、さまざまな利活⽤に供する。
教育研究機関としてこの公益に貢献できるのは光栄である。
放送の価値を再発⾒し、新たなメディアの価値を⽣み出す。
先⼈の挑戦を学び、新たな⽂化・産業の創⽣を促す。
本プロジェクトが次世代への礎となることを期待する。
iU 学⻑ 中村伊知哉
*iU B Lab について
Beyond, Borderless, Breakthroughの頭⽂字をとった「B Lab」は、研究所と銘打ちながら、世界中の⼤学・研究所、地域、⼈材をつなぎ、多くの⼈の得意技や知⾒を融合させ、新しい技術、サービス、コンテンツ、ビジネス、社会を⽣みだす参加型プラットフォームです。テクノロジー開発、社会課題解決、新サービス創出などスコープは広いですが、共通項は社会実装で、みんなでつくるということ。お⽗さんもお⺟さんもおばあちゃんも⼦どももみんな研究員。Lifelong Seekerになり、第2の研究員名刺を持ちます。ソーシャルで、オープンで、参加型で、ユーザーふくめ全ての⼈がつながり新しい社会を構築し、課題、アイディア、技術、おカネ、スキル、⼈をマッチングさせ、⼩さな創造から⼤きな創造までおもしろい未来をみんなでつくることを⽬指します。
https://www.blaboratory.org/
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