イノベーションプロジェクト
イノベーションプロジェクトとは?
起業するために必要な知識・スキルをアクティブ形式で学び、実践する4年間必修の科目です。
ビジネスプランをプレゼンテーションする機会「ピッチフェス」を、4年間で6回設けておりアウトプットの経験も積み重ねます。
「ビジネス」「ICT」「グローバル」の学びを掛け合わせて、自分が考えたアイデアを実現していきます。
イノベーションプロジェクトの流れ
1年次
イノベーションプロジェクトⅠ
数名でグループになり、身近な街の人々の行動を観察して課題を発見し、その課題を解決するプロダクトやサービスを考え、開発に取り組みます。また、デザイン思考やリーンスタートアップといったメソッドを取り入れたワークショップ形式の授業も実施。着実に事業開発のステップを踏める手順を身につけます。これらの活動を通じて、ビジネス知識とICTスキルの必要性についても学びます。
イノベーションプロジェクトⅡ
イノベーションプロジェクトⅠのグループからメンバーを再編成。同じように身近な課題を発見し、解決策となるプロダクトやサービスを開発していきます。さらに簡単なソフトウェア開発から実装まで行い、解決策の実現性を高めます。最終的には、開発したものを授業内でプレゼンテーション。単なるアイデアを考えるのではなく、実装したプロダクトやサービスとその事業化の可能性までを説明できる力と、ソフトウェア技術やデータ解析のスキルを身につけます。
2年次
イノベーションプロジェクトⅢ
国連が掲げた「持続可能な開発目標(SDGs)」に関係する課題を設定。1年次に学んだデザイン思考やリーンスタートアップの技術を使って、持続的に実現できるアイデアを考え、事業戦略まで落とし込みます。課題の調査分析やアイデアの構想はもちろん、経営戦略のフレームワークを活用した事業計画書の作成やグループメンバーを「経営チーム」と見立てて長期ビジョン開発も実施。最終プレゼンテーションでは学外から投資家を招いて、創造的に評価してもらいます。
イノベーションプロジェクトⅣ
イノベーションプロジェクトⅠ~Ⅲで身につけたデザイン思考やリーンスタートアップを踏まえながら、墨田区内の実際の企業と協働してもらいます。そして、各企業が持っているユニークな技術や強みを活かしたイノベーションを創出します。また、企業の経営者や技術担当者を巻き込んだチームビルディングを行い、デザイン思考の仮説検証を幾度と実践します。
3年次
イノベーションプロジェクトⅤ
1、2年次のプログラムの中で得た「気づき」をもとに、自分自身で起業や新規事業開発などのイノベーション企画を1年間かけて考案します。各グループの企画案について適切な目標設定ができるように教員がサポートします。また、そのプロセスにおいて学外の専門家や連携企業などパートナーの紹介をはじめ、事業化に向けた資金調達など、必要に応じてサポートします。
4年次
イノベーションプロジェクトⅥ
これまでのイノベーションプロジェクトで取り組んできた経験を活かし、イノベーションを起こすサービスや事業を企画。これまでのアイデアを事業化したり、これまで関わりを持った外部の企業や団体との連携プロジェクトをさらに発展させたりするなど、社会的成果に結びつけるための活動を行います。また、イノベーションプロジェクトを通じて、学び、発見したことをレポートにまとめ、4年間の学習の総仕上げとします。
ピッチフェス
クラス予選を勝ち抜いたチームが集い、学年最優秀賞を決めるビジネスプランコンテスト。
ベンチャーキャピタルや客員教員を審査員として迎え、4年間で6回開催。
事業の実現性、収益性、資金調達など、様々な角度の核心を突いた質疑応答が飛び交います。
最優秀賞を獲得したチームは、その後実際に起業するなどiUの学びを象徴する実践の場となっています。
デザイン思考とは?
実際にサービスや製品を利用している人、またはターゲットとなる人を観察したり、対話したりすることで、その人たちが抱える悩みや要望・願望に共感。そこから解決すべき課題を定義し、解決策となるサービスや製品をデザインしていく方法のこと。
リーンスタートアップとは?
アイデアを事業化するプロセスをマネジメントする起業の方法論のひとつで、サービスや試作品を都度改善し、新規事業の成功確率を高める手法のこと。製品やサービスの開発と同時並行で顧客を探したり、その製品やサービスが市場に受け入れられるのかを検討したり、事業化の可能性の検証を繰り返します。